パルプ・フィクション
2004年5月16日 映画
タランティーノ監督の2作目にして、94年カンヌ映画祭で最高賞のパルムドールを受賞し、世界にその名を知らしめた傑作である。また俳優として落ち目だったジョン・トラボルタを主演に抜てきし、完全復活させたことでも話題になった。
『パルプフィクション』とは三文雑誌や大衆犯罪小説誌の事。
『燃えよ、ドラゴン』の有名な台詞
「Don’t think,feel!!」を地でいく様な作品。
無駄に長い会話(本筋には関係ない雑談)。
無駄に凝っている脇役。
そして、サミュエル・L・ジャクソンの中途半端なアフロ。
全てが無駄。の筈なのですが、何故かスタイリッシュ。
ストーリーも国際規模のテロリスト集団を〜とか、猟奇殺人を〜とか、感動巨編でもなんでもなく、『マフィア』と『マフィアに終われる人』と『しょっぱい銀行強盗』のお話。深読みしたがる人も多いと思いますが、多分そんな事考えてないと思います。監督。
勢いだけで創ったんじゃないでしょうか?
でも、カッコいい。台詞一つ一つとっても、役者さんにベストフィットしている。マフィアが家にあがってきて『ファーストフード』について語り始める場面など、本当にビビります。
そして、ラストのサミュエル・L・ジャクソンの説法。
この作品はクエンティン・タランティーノという人物じゃないと、訳分からんB級映画で終わっていたでしょう。
今、このキャストで映画を創ろうとすると、はたして幾らかかるのでしょう?
ちなみにタイトル曲で使われた『ミザルー』は誰もが耳にした事がある筈。
文頭にも書いてありますが『考えるのでは無く、感じる』映画。
そして私はこの映画を、文章にする必要など無い。
『書くんじゃない、見るんだ。』
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