アメコミのヒーローから、ハリウッドのヒーローとなった感のあるスパイダーマン。この続編では、主人公ピーターが私生活のトラブルから、スパイダーマンとしての能力も落ち、その使命を止めようと決意する。しかし、怪人ドック・オクの出現で、彼は再びマスクを被ることに…。


スパイダーマンはかっこよかったし、ストーリーも王道ながらなかなかに面白かった。
が、しかぁ〜し!
如何せんヒロインの傍若無人ぶりと、可愛く無さが際立ちすぎて・・・。
個人的には及第点の出来でしょうか?
良くも悪くも、ハリウッドのノリって事で。
私、ディズニーストアで働いておりますが、まったくと言っていい程、ディズニーのキャラクターには興味がありません。
ちなみに、上司3名の内2名もキャラクターに興味がありません。
不思議な会社ですね。
職場の事を日記で書くのは初めてだったでしょうか?
何故ディズニーストアに入ったかと申しますと、このディスニーという会社の『システム』に興味を持った為です。

まぁ、そんな身の上話はどうでもいいとして、今回ご紹介するのは
『ファインディング・ニモ』なんですが、私まだ見ておりません。
勿論、ゲストの方々にお勧め出来るよう最低限の知識は持ち合わせておりますが。
ストアには家族連れがよくご来店されますが、大体どのご家族もお父様は(ディズニーに関して)あまりご存知じゃないようですね。
そんなディズニーをよく分からないお父様が、誤解されていると思われるであろう、Best3を挙げてみましょうか。順不同です。

1:主人公はニモではなく、お父様のマーリン
2:ファイティングではなく、ファインディング
3:上記の二つは私もそう思っていました。

ストアでは4月の後半から予約開始していたのですが、ディズニーの人気ってのはホント凄いですね。何本ぐらい予約とったか、とてもじゃないですが覚えていません。
ストアでは『ニモの親子リール(これはどの店でも付いてます)』とは別に、先着予約特典で『貝殻式フォトスタンド』が付いていました。
ちなみにこの『貝殻式フォトスタンド』はプリクラが丁度収まるくらいの大きさになっております。

地球温暖化が原因で世界各地で異常気象が発生。ロサンゼルスに巨大竜巻が襲来し、日本には巨大なヒョウが降り注ぎ、ニューヨークは洪水で水没。さらに地球は再び氷河期へと突入し、北半球は完全に氷に覆われてしまう。そんな中でニューヨークの図書館にいて生き残った息子サムを救いだそうと、気象学者ジャックは凍てつくニューヨークへ・・・


見てきました。
良い映画でしたよ。
パニック映画にありがちな、前半(パニックに至るまでの)部分のダレもありませんでしたし、くど過ぎるラブシーンや、お腹一杯感の強い親子愛もありませんでしたから。

ただ、この映画異常気象をテーマとしているのですが、こういった異常気象は万が一にも起こりうるのでしょうか?
劇中に『毎秒10℃ずつ気温が低下していく』との説明もあるのですが、そこら辺もどうなんでしょうか?北半球をすっぽり覆うような超大型の低気圧も『?』な感じでしたが。

あ!書いてる間に嫌な点一つ思い出しました!
この映画も日本の映し方がおかしい。
『パールハーバー』並とまでは言いませんが、結構キてました。
口パクは全くあっていないし、町並みは日本と言うより九龍を少し崩したような怪しい感じですし、日本人も韓国人っぽいし・・・。
なんで向こうの映画って、こういう所大雑把なんでしょうね?
こういう感じ方って、日本人特有のものなんですかねぇ・・・?
ラストサムライを見習って欲しい。って、アレは日本を題材にしてるから、当然と言えば当然なのですが。

劇中に使われている曲とかは、あまり印象に残っていません。
良いとも思いませんでしたし、別段悪いとも感じませんでした。
以前見た『ホーンテッドマンション』はサントラも買いましたが。

ハリウッド映画!!ってな感じです。
どう言えば良いのでしょう?
良くも悪くも王道と言えばいいのかな?
笑いあり、涙あり、そしてポロリもあり・・・いや、無いですが。

個人的に一番好きなシーンはもう救助する事も出来ない絶望的な場所の観測所で12年物のスコッチ(だったかな?)を、酌交わす3人の観測者達のシーンがグッときました。
ああいうの、好きです。

何はともあれ安心して見れる映画なのは間違い無いです。
友達と、恋人と行って来て下さい

かつて、宇宙旅行の栄誉をチンパンジーに奪われたチーム「ダイタロス」が、宇宙衛生システムの修理のために再結成される。全員60歳以上のメンバーだが、彼らは宇宙を目指して訓練を開始した。視力は落ち、体力も低下、ランニングするとすぐ息があがってしまう。しかし、宇宙への夢を捨てるものか! と、ガッツでこなしていく。


ゴールデン洋画劇場なんて見たのは、ホント久し振りです。
『スペースカウボーイ』は劇場公開時から興味があったのですが、結局見れずじまいだったので、今回の放映は非常に嬉しい事でした。

小気味良いストーリーですし、配役もやはり大御所とでも言うべきでしょうか。一人一人、役の個性をキッチリ出しきっており、非常に安心して見れる映画だと思いました。
もちろんトンデモな場面もありますが(トミー・リー・ジョーンズが月まで軍事衛星を運ぶシーンとか)、この際笑って済ませれば無問題です。

月並みな言葉ですが、こんな爺さんになってみたいですね。

クリント・イーストウッドの作品で一番最近に見た映画は、こちらも監督をされている『ミスティックリバー』です。非常に暗い映画で滅入りました。
伝えたい事は(友人からの助言で)それとなく分かりましたが、私的にはイマイチでした。私の暗い映画は好まないという性格上からきている事だとは思いますが・・・。

溺れる魚

2004年5月27日 映画

日活アクション映画の“エースの錠”に心酔している白州(椎名桔平)と、女装癖のある秋吉(窪塚洋介)。刑事としての自覚にまったく欠いているこのふたりに、警察内の内部犯罪を取り締まる特別監察官室の相川(仲間由紀恵)は、公安部警部・石巻の動向を探らせることに。


『パルプフィクション』の前半部分を見た時と同じ様な、「ハッキリしない感」を感じました。
ただ明らかに違うのは『溺れる魚』は最後までいっても、「ハッキリしない感」が拭えないという事とセンスが無いという事。

『パルプフィクション』は最後まで見終えると全て合点がいき、単なるマフィアのお話には成り下がっていませんでしたが、『溺れる魚』は見終えても、結局何が言いたいのかサッパリ分からなかったってのが、私の率直な感想です。読解力(見解力)が無いと言われれば、それまでですが。
色んな方のレビューを見ると『堤監督らしい作品』みたいなのですが、こういったシリアスとギャグがまったく混ざり合っていないのが、堤監督の『らしさ』なのでしょうか?
『TRICK』などとはまったく似ても似つかぬ程、滑って(ハズして)いると思うのですが……。

もう少し、シリアスかギャグのどちらかに絞り込む事は出来なかったのでしょうか?ストーリーと主人公(とその周り)の行動とのギャップがあまりに激し過ぎ、少し閉口してしまいました。
渡辺謙の特殊メイクも、滑りまくりの様な気がしてなりません。
私の中では、『期待してたより面白くない映画』レベル。
同じ位のレベルの作品を挙げるとすると『ブレアウィッチプロジェクト』

でも、良い所もありましたよ。
・窪塚が珍しくかなりのハマリ役。
・IZAMの退廃的な雰囲気。ゲームに例えると最近の『女神転生』の雰囲気(分かり辛い例えで申し訳ありません)。これはかなり巧い魅せ方だと思います。
・仲間由紀恵が食事の後、唇にハンカチをあてるシーン。
 堪らなく色っぽいです。どうなってるんでしょう!?
最後はいささか興奮気味でしたが、こんな感じです。

とりあえず、未だにモヤモヤするので、早い内に原作読んでスッキリしたい気分です。

ベニスで50億円の金塊を奪ったチャーリーら5人の仲間たち。だが仲間の1人だったスティーブの裏切りで金塊は彼が1人占め。伝説の金庫破りのジョンはスティーブに殺されてしまう。そこでチャーリーと残った仲間たちはミニ・クーパーを駆使したアッと驚く作戦で金塊の再強奪を狙う!


とりあえず問いたい!
何故に『ミニミニ大作戦』なのか!
原題は『THE ITALIAN JOB』ですよ?
ストーリー的に考えても、原題の方がしっくりくるのですが…。

最初に声を高らかに言っておいてナンですが、別にこれといって深い感想は無いです。安心して見れる映画です。
期待通りの展開で気持ちが良いですね。

相変わらず、エドワード・ノートンはこういった狡賢い悪党役を演じさせると右に出る者はいませんね。
ドナルド・サザーランドも前半15分くらいしか出ていませんが、さすが重鎮と言った所でしょうか?凛とした存在感でキャラを引き立てていました。

私の中での映画の評価する際の着眼点は『キャラが立っているかどうか?』なので、この『ミニミニ大作戦(どうにかならないのでしょうか?この題名)』は良い映画だと思います。
ただ、この原作を見ていないので原作と比べると云々といった評価は出来ません。
アクション映画の割にはハラハラ感は少なめでした。もう少しスリリングな展開も期待したのですが。

この映画を見て、ミニを買おうと思った(もしくは買った)方が結構いると思いますよ。それくらい、この映画でのミニのインパクトが強かったですから。
それにしても、あんな目立つ赤・青・白3色のミニに乗って(しかも縦列で)、モロバレだと思うのですが……。この際そういった無粋な質問は無しとしましょう。

にしても、『ミニミニ大作戦』は無いよなぁ。

時間旅行という概念を初めて創造したH.G.ウェルズによる不朽のSF文学を、そのひ孫であるサイモン・ウェルズが監督。1899年に恋人を暴漢に殺された科学者アレクサンダー(ガイ・ピアーズ)は、4年後にタイムマシンを発明し、彼女を救おうと事件当日の過去へと飛ぶが、やはり彼女は死んでしまう。


いや、分かってたんですよ。ヤバイ匂いがしてるって事は。
それでも、漢には引き下がれない時があるじゃないですか。
パッケージが私に挑戦してきたんですよ。
『俺のレビューを書けるかな?』って。
……きついよ。ママン。

前半『タイムマシン』
後半『新・猿の惑星』
の二本立てになっています。
何を伝えたかったのか、さっぱり理解できません。

ストーリーを順を追って、簡単に説明すると。
・恋人の死を回避する為に主人公はタイムマシンを作る。
・数週間前の過去に行き彼女の死を回避しようとするが、結局失敗。
・運命が変えられないのは何故だ!?それを調べるために未来へ。
・2030年。収穫なし。
・2037年。収穫なし。タイムトラベル間際に気を失い、しばらく旅をする。
・80万年後。人類が2種族(地上と地下)に進化系が別れている事に驚く。
 現地住民(姉妹)と仲良くなる。が、地下の住民に姉がさらわれる。
 主人公、地下帝国のボスと対峙。見事之ヲ撃破ス。
 地球がどうなっているか確かめに、未来へ行く。
・6億年後(うろ覚え)。地上は地下帝国に征服されている。
 主人公、これではダメだともう一度過去に戻る。
・6億年前。地下帝国の住民を根絶やしにする。
 しかしその代償にタイムマシンが大破。
 現地住民(姉)『でも、あなたのタイムマシンが壊れてしまったわ。』
 主人公『あんなの、ただの機械だ。』
 手を取り合う二人。
―そして伝説へ。                <原文ママ>

とこんな感じなのですが、ストーリーが破綻しまくってどれが本筋なのかサッパリです。前半、恋人を助けたいが一心でタイムマシンを作ったのに、後半では何故か地下帝国と戦い、何故か現地住民の女性と結ばれ、何故か映画が終わってしまいます。
レビューしようにも、どこをレビューしていいものやら・・・。

そのかわりと言っては何ですが、突っ込み所は満載です。
・タイムマシンを放置しまくっている主人公。タイムマシンに誰も触らないのか?特に2030年とか速攻で駐禁とられそうな気がします。
・80万年後の未来って……無理がありすぎませんか?
・その上、6億年後だなんて…。一種族の繁栄がそんなに続く訳が無い。
・主人公の目的意識の低さ。

大風呂敷広げ過ぎて収集がつかなくなった『ドラゴンヘッド』にソックリです。
ネタとしては見る価値ありです。是非大人数でどうぞ。
それにしても主人公の『ただの機械だ』の台詞には、ド肝を抜かれました。

心臓病を患う息子を持つジョンは、助かる道は心臓移植しかないと、担当医から告げられる。しかし、彼には移植リストに息子の名前を載せるお金がない。家財を売って工面したが、全く足りず、病院側はそんな彼をつっぱねる。ジョンは病院に立てこもり、医師らを人質に、息子を助けてくれ…と要求を出した。


先日、親族殺人について日記を書いたのですが、今回はソレとは打って変わって『家族愛(と保険医療)』をテーマにした『ジョンQ』です。
主演はデンゼル・ワシントン。
過去レビューした『トレーニングデイ』も彼ですね。
デンゼルは今回もやってくれました。素晴らしい演技です。
素直に感動したいならコレを見ろと断言できるくらい、泣ける展開が目白押しです。
また子供役の子(名前失念)が、感動的なストーリを助長させる演技の上手さ。そしてカワイイ。

展開としては、King of 王道。
難病の息子の手術の為に、やむなく医者と数人のナース・患者を人質に病院を占拠。元から危害を加えるつもりではない上、ただただ子供を救いたい為の行動なので、ジョンの味方になっていく民衆。
一方警察側は、自分の出世のために事件を早く片付けようと狙撃部隊を用意させる本部長と、話し合いをし違う活路を見出すべきだと主張する警部補。
そしてメディアを通して、ジョンの真意を知り、徐々に民衆の支持もジョンに傾きだす。
お手本のようなストーリーですが、これを名作に昇華させたのは、やはりキャストやスタッフの力と言わざるをえない。

物語後半、昏睡状態の息子・マイケルの胸の上に手を置き、涙を零しながらジョンは呟く。
『いつでも、ここ(胸)にいるからな・・・・。』
完璧です。完敗です。もうあなたに身も心も捧げます。
この映画を見る8割方の人は、きっとここで泣くはずです。
ネタバレになるので詳しい状況説明は言えないのが残念ですが。

家族や恋人と一緒に見ると、絆が深まる事間違い無しの珠玉の名作。

『PERFECT BLUE』『千年女優』の今敏監督による長編アニメーション第3作。クリスマスの夜、ゴミ捨て場で赤ん坊を見つけたのは、3人のホームレス―かつて競輪選手だったというギン、元ドラッグクイーンのハナ、そして家出少女のミユキ―だった。赤ん坊の母親探しをはじめた3人は、さまざまな事件に巻き込まれることに。


『個性を出す』ってのは、この時代とても難しい事でありまして。
無個性・従順なのが『良い子』な世の中です。
映画の世界でもそれは当てはまり、大作主義やハリウッドの流れに則った映画が多い昨今ですが、その中でもなかなかの異色を放ってるのが、コレ。『東京ゴッドファーザーズ』。

キャラクター設定から練り込まれていたのでしょう、登場人物は少なめですが、非常にキャラがたっています。
ゴミ漁りをしている時、赤ちゃんを拾ってしまったのをきっかけに、その赤ちゃんの母親を探す羽目になった三人のホームレス。
ミユキもギンも、清子の不思議な力で家族に巡り会っていき、自らの過去と向き合う事になります。
全編通して、とても温かみのあるストーリ仕立てになっており、見る人の心を和ませます。また随所に笑いを取り込んでおり、ストーリーに飽きさす暇を与えません。
ただ絵の方は、好き嫌い別れると思います。美由紀とか可愛くないですから。

このアニメでキャラがたってるのに貢献してるのは、間違い無く声優陣だと思います。特にハナの声優に梅垣義明を持ってきたのは大正解だと思います。最近じゃ、腹式呼吸も出来ない芸能人が声優をやったり、同じく実力の伴ってない声優が声を当てたりするアニメが多い中、劇団出身(ワハハ本舗)の梅垣義明さんは、かなり上手くハナを演じてます。
また、このハナの恩人に当たる、オカマバーのママさんに柴田理恵を起用したあたりが実に心憎い演出ですね。
ちなみに私の尊敬してやまない声優さん、『山ちゃん』こと山寺宏一さんも出演してます。役所はタクシーの運転手さんです。
音楽は『座頭市』の鈴木慶一さんが担当されてるそうです。

ここ最近見たアニメの中では、かなり面白い部類に入ると思いますので、是非ともご覧あれ。
・・・・そうそう、OPでのスタッフロールはなかなか面白い仕様です。

フランスへの修学旅行に心躍らせながら、離陸間際の飛行機に乗っていた高校生アレックス。そのとき彼は飛行機が大爆発する悪夢を見て、そのあまりのリアルさに驚き、機内から逃げ出して、教師や友人ら6人が彼を連れ戻そうと後を追う。やがて、彼らを残して離陸した飛行機は、夢のとおり大爆発してしまった。奇跡的に難を逃れたかに思えた…


出来の良いB級ホラー映画です。
きちんと作りこまれており、要所要所でしっかりと驚かせてくれます。
日常使っている全ての物が、まるで殺意を持っているかの如く(実際持っている訳ですが)主人公達に襲いくる様は非常にスリリングです。
私はグロいのは苦手なので、薄目で見ていました。
個人的には楽しめましたし、『血を見るのもダメ!』という方以外にならオススメもできます。
ただ、ラストに関しては賛否両論といったところでしょうか?
どんなラストかは明かしませんが。

ちなみにDVD版には、特典として『もう一つのED』も見れます。
このEDは・・・・何と言いますか、
『こっちにしなくて良かったね』
って感じでした。

そういえば、この作品にトッドという、主人公の親友が出てくるのですが、こいつが柳沢慎吾にそっくりなんですよね。もうビックリします。
ただしここでの似てるというのは、『顔以外』と考えて下さい。
『コイツ、日本の俳優で配役するなら、絶対柳沢慎吾だと思う。』(私)
『俺もそう思った(笑)』(C)

es[エス]

2004年5月18日 映画

新聞広告で集められた被験者を「看守役」と「囚人役」に分け、模擬刑務所で生活をさせる…。アメリカの大学で実際に行われた実験を題材に描く、スリリングなドイツ映画。元記者の主人公が、起死回生のネタとして被験者に応募し、実験を記事にしようとする。しかし、実験に参加する前から、彼の身に奇妙なできごとが連続。


比較的ここ最近見た映画の中で、印象深かった作品がコレ。
レビューする際にあたり、まず最初に言っておく事があります。
万人にオススメ出来る作品ではありません

初めのうちは、看守役も囚人役も冗談交じりに実験に参加していますが時間が経つにつれ、ある一人の看守役の暴走をきっかけにどんどん囚人役に対する暴行がエスカレートしていきます。ここの描写が半端じゃなくエグイ。人間(人間性)の変化していくさまがまじまじと映し出されています。
また人間の本能的部分が持つ『凶暴性』や『支配欲』、最後には『性欲』までもが浮き彫りになっていく様が、暴力的とでもいいましょうか?リアルに描写されています。

もちろん細かい疑問もあると言えばあります。
例えば終盤に主人公が箱に閉じ込められるのですが、その箱から脱出する際に使用したドライバー。何故ドライバーが箱の中にあるのか?
この疑問は見た人が誰でも感じるのでは?
そういった事を全て統括しても、私の場合は大満足な作品でした。

この作品で注目して欲しいのは人間性の変化していく様子です。
CUBEを見た時と同じような、スリルを味わえました。

閑話休題
本日借りたビデオは
『ジャンヌダルク』
『タイムマシーン』
『ジョンQ―最後の決断―』

タランティーノ監督の2作目にして、94年カンヌ映画祭で最高賞のパルムドールを受賞し、世界にその名を知らしめた傑作である。また俳優として落ち目だったジョン・トラボルタを主演に抜てきし、完全復活させたことでも話題になった。




『パルプフィクション』とは三文雑誌や大衆犯罪小説誌の事。

『燃えよ、ドラゴン』の有名な台詞
「Don’t think,feel!!」を地でいく様な作品。
無駄に長い会話(本筋には関係ない雑談)。
無駄に凝っている脇役。
そして、サミュエル・L・ジャクソンの中途半端なアフロ。
全てが無駄。の筈なのですが、何故かスタイリッシュ。

ストーリーも国際規模のテロリスト集団を〜とか、猟奇殺人を〜とか、感動巨編でもなんでもなく、『マフィア』と『マフィアに終われる人』と『しょっぱい銀行強盗』のお話。深読みしたがる人も多いと思いますが、多分そんな事考えてないと思います。監督。
勢いだけで創ったんじゃないでしょうか?
でも、カッコいい。台詞一つ一つとっても、役者さんにベストフィットしている。マフィアが家にあがってきて『ファーストフード』について語り始める場面など、本当にビビります。
そして、ラストのサミュエル・L・ジャクソンの説法。
この作品はクエンティン・タランティーノという人物じゃないと、訳分からんB級映画で終わっていたでしょう。
今、このキャストで映画を創ろうとすると、はたして幾らかかるのでしょう?

ちなみにタイトル曲で使われた『ミザルー』は誰もが耳にした事がある筈。

文頭にも書いてありますが『考えるのでは無く、感じる』映画。
そして私はこの映画を、文章にする必要など無い。
『書くんじゃない、見るんだ。』

VERSUS ヴァーサス

2004年5月14日 映画
4本目はマイナー路線で。

見ていると段々と頭のネジが外れていくのが実感できます。
ストーリーはありません。・・・あるって言ったらあるのですが、
まぁ無いと言っても差し支えない程度です。

登場人物に名前がありません。
覚えてるだけでも、脱獄犯A&B・全てを知る者・必殺処刑コップA&B
赤顔・ナイフ使いのイッてる兄ちゃんetc
まだまだ濃いのばかりいたのですが、名前が無いのでアイツとかソイツでいいかなと思います。
ちなみに脱獄犯Aは後に『絶対負けない無敵のヒーロー』になります。

低予算で結構創り込まれてます。
主役級の人が武道をたしなんでるので、アクションシーンも見応えがありますし、一部寒いところを除けばかっこいいシーンも結構あります。
まぁ特殊効果やメイクは低予算なので御愛嬌といったところで。

グロいかどうかは個人の判断にお任せしますが、結構人間がはじけます。見どころはじけシーン3つを挙げるとすると。
1)全てを知る者が、死人の頭部をパンチ。風穴が開く。
2)絶対負けない無敵のヒーローがショットガンで死人を撃つ。風穴が開く。
3)絶対負けない無艇のヒーローが対戦車ライフル(?)で必殺処刑コップを撃つ。バラバラに。
の3点です。非常に笑えます。
特に1)なんかはパンチした手の平に目玉が引っ付いているのがウケました。

個人的な感想としては面白かったけど、もっともっと短くしても良いと思いました。やたら説明的なシーンが数場面あり、間延びした感じが否めませんでした。ストーリーなんてほぼ無いようなものなんだから、
もっと簡潔でもぜんぜん構わなかったんじゃないのでしょうか?

完売劇場 LABYRINTH

2004年5月13日 映画
3本目。

面白く無かったです。
やっぱお笑い芸人ってのは、ストーリー展開を持つコントじゃなくて、
舞台でやるような、ショートコントが一番面白いですね。

むしろ、今までドラマ仕立てのコントで面白いの見た事がありません。下手にこういうのは作るべきじゃないと思うんですけどね。
どこら辺を楽しむもんなんでしょう?

グラディエーターとは、古代ローマ帝国時代の大衆への見世物として、巨大コロシアムで人間同士又は猛獣を相手に死ぬまで戦いを強いられた剣闘士のこと。時は西暦180年。巨大コロシアムで戦うグラディエーターの中に、自らの野望しかない皇帝によって愛する妻子を殺され、英雄から奴隷の身におとしいれられたマキシマス将軍がいた。


二本目です。
涙で顔グシャグシャです。
男のくせに涙腺緩いのも困りものですね。
今(AM8:09に)見終わったばかりで、感動と興奮で胸が一杯なので
まともなレビューが書けるかどうか分からないのですが・・・、
逆に今しか書けない事もあると思うので。

・・・・・と言ったものの、この感動をどう文章に表せばいいのか。
俺程度の能力じゃ、とてもじゃないけど伝えきれません。
是非!一度見てください!!
ダメだ、全然レビューになってないや。
涙が止まりません。

皇帝は本当に野心しかなかったのでしょうか?
愛に飢えていたのも彼の人格を形成した要素の一つのはずなのですが。
皇帝・皇帝の姉・マキシマス、主要3人物の心の葛藤が強烈に伝わってきました。愛ゆえに(某キャラみたいですが)、父親(前皇帝)を手にかけた皇帝の表情・演技も抜群でしたし、冷徹・気丈な女性の演技を続けてる皇帝の姉、そして愛すべき妻子・愛すべき国の為に闘うマキシマス。
全てが素晴らしかったです。
特にストーリ中盤でジュバと屋上で語り合う(妻子が天国で待っているのくだり)のシーンがあるのですが、そのシーンでのジュバの
『またいつか・・・・。いつか・・・。』
は、私が見た数々の映画の中でもグッときた台詞でした。
この台詞は、エピローグにも使用されていますね。

話は変わりますが、私は映画の批評をする前に、色々なレビューを見て自分の解釈の足りない部分を補いつつ批評をします。皆さん非常に素晴らしいレビューをなさっており、勉強になります。
そんななか、ある批評サイトでこの映画の批評に、
『家族がむごい殺され方して奮い立ったのに、昔の女とより戻っちゃう〜』
という批評がありました。
私は他人の批評にとやかく言いませんし、百人いれば百通りの考え方があるので、ある程度は柔軟に受け止めれるつもりなのですが、この批評は如何なものでしょう?
あのキスが、本当に『よりを戻す』という意味を持っていると思っているのでしょうか?それじゃ、どう考えてもラストでの『麦畑での回想』が意味を成さなくなってしまいます。あのシーンにはそんな低俗な感情が入ってる風には見えません。

ストーリー展開もハリウッドらしさ全開ですが、私はあまり気になりませんでした。ある程度史実を元に創ってあるので、歴史好きな方には2倍も3倍も楽しめる作品だと思います。

サウス・セントラル地区で麻薬摘発のための潜入捜査を行うことになったふたりの刑事。ひとりはロス市警のベテランだが、時に汚職も厭わないハリス(デンゼル・ワシントン)。もうひとりは正義の理想に燃える新人ホイト(イーサン・ホーク)。ハリスはホイトに体験指導の1日(トレーニング・デイ)を施さなくてはならないのだが…。


一本目はコレ。
実は私がしチョイスしたのではなく、友達から『コレは見とけ』と
薦められて借りた作品なので、あまり期待してなかったのですが・・。

▼友達へ
申し訳御座いません。とても面白ぉ御座いました。

では、批評というより感想。
友達は『主役が(デンゼルに)完璧に喰われてる』と言ってたのが
印象的でしたので、そこら辺も踏まえて見てみました。
確かにデンゼル・ワシントンが目立ちます。
思ったのですが、この映画でアカデミー主演男優賞を受賞しています。
友達が言ってた上記の言葉は、間違っていますね。
『いや、デンゼルも主役だから』。

見終わってまず思った率直な感想は、
『ハリスもツイてなかったな。』
新人のホイトが勧善懲悪じゃなかったら、まだ生きれただろうに。

ん〜、冷静に考えても私にはハリスが完全に悪いとは思わないんですよね。そりゃ殺人はするわ、横領はするわじゃよろしく無いって事は重々承知なのですが・・・・。
でも、ハリスの正義ってのも私はアリだと思う。
確かに私利私欲ってのが根底にはありますがね、ただそれは内部から見るから分かる事であって、一般人には到底理解の及ばない所なんですよね。一般人から分かるのは、精々『大物バイヤーが一人死んだ』って事ですよ。―知らぬが仏。じゃありませんが、きれいごとだけで悪を払拭出来るほど世の中って甘くないんじゃないのでしょうか?
知った風な口を叩くなって?・・・ごもっともで御座います。

核抑止力の為に核を保有する。
こういうのって必要悪っていうんですよね。
倫理的な視野から見ると、核なんて物を持つのは『いけない』事です。
でも、背に腹はかえられません。
ハリスの正義って『必要悪』なんだと思う。
それがたとえ私利私欲の為であっても。

『正義』の定義なんて怪しいもんです。
多数決と変わり無いんじゃないのでしょうか?
この映画を見て考えた事は『それぞれの正義?』でしょうか?

わがままで無気力、どこにでもいるような現代っ子の千尋は、引越しの途中で、不思議な町に迷い込む。謎の少年ハクに手引きされ、八百万の神様たちが入浴しに来る「油屋(ゆや)」で「千」と呼ばれながら働くことになった千尋。さまざまな体験や冒険をとおして、少女は「生きる力」を取り戻していく…。


ホント面白かった!
宮崎駿さんの、この想像力ってのは何処からくるんだろう?
全てがこの現実には無いはずなのに、何故か、ひょっとしたら、
どこかにあるのではないのだろうか?と思わせるような世界観。
いつも、宮崎さんの作品を見終える度に
『この世界に入りたい!』
って思います。この気持ちは、私が小学生の時から思っている事と同じで、23になる今もその気持ちには変わりはありません。

この気持ちをどう表現したら良いんだろう?
自分の表現能力の貧しさ、ボキャブラリーの少なさに呆れてしまいます。例えば、油屋の内部とか見てて、
『こんな馬鹿でかい屋敷みたいな場所で共同生活したい。』
とか思ってると、ふと
『あれ?こんな場所って何処かあったっけ?』
と、ふいに懐かしくなるんです。
あるわけ無いんですよ。あんな建物。
だけど、懐かしさを感じる。こんな気持ち。私が持ってる言葉じゃ表現できません。

こんな世界ってどこかにあるんですよね。
大人になった、私にはもう出会えないのかも知れないけど。
今日も、きっとどこかで八百万の神様を迎え入れてる筈です。

不動産業者のジムは仕事中心男。家族旅行の時も、売家を希望する大豪邸の主グレーシーのもとに寄ってしまうほど。だがこの南北戦争以前に建てられた家にはある秘密があった。実はここは999人のゴーストが住む幽霊屋敷。そしてジムたち一家が呼ばれたのは、亡霊たちの恐ろしい計略だった・・・。

私はDisney映画ってのはあんまり見ないのですが、今回のは予告を見た時からずっと気になっており、今回互いに時間が取れたので、彼女と見に行ってきました。
いやぁ・・・・面白かったです。
最近出る映画って、異様にテーマが重かったり、考えさせられたりするものが多いので、そんな中この『ホーンテッドマンション』はとても見やすい映画になってます。
ちなみに今日公開された映画の一部として『イノセンス』『クイール』などが挙げられますね。重いし、悲しいです。悲しい映画は嫌いです。

主役のジム役にはエディ・マーフィーが起用されており、それでけで私は嬉しかったです。エディ・マーフィーが出て話が重くなるって事はまずありえない
内容は公開されたばっかりなので、割愛させて頂きますが。

これから見る人に是非伝えておきたい事があります。
この映画、ストーリーも面白いですが注目すべき所は『音楽』です。
かなり良い感じに仕上がってます。
帰りにサントラ買いましたよ。大満足の出来でした。

キーワードは『シンギング・バスツ』

『猫の恩返し』:宮崎駿が企画し、新人・森田広幸が監督したスタジオジブリ作品。同社の1995年度作『耳をすませば』の姉妹編的要素をもつ作品でもあり、原作は柊あおい。車にひかれそうになった猫を助けたことから、猫の国に招かれた高校生少女ハル(声:池脇千鶴)の冒険を、ジュヴナイル感覚で描いていく。

『猫になっても、いいんじゃないッ?』
のキャッチフレーズが印象に残る、『猫の恩返し』を彼女が借りてきました。
私は元来アニメ好きで、ことジブリの作品に関してはほぼ網羅していたのですが、何故か『もののけ姫』を最後に見なくなってしまいました。
別に嫌いになった訳じゃないんですけどねぇ・・・。
大人がよく使う汚い言い訳「時間が無いから」って事にしておきます。

ま、どうでもいい前置きは言いとして、回りくどい言い方も置いといて、率直な感想を言うと『とても面白かった』です。
彼女の方は少し物足りない感じでしたが。
確かにこの作品は宮崎駿さんじゃなく、若手(と言ったら失礼でしょうか?)の森田宏幸さんが監督をしているので、『風の谷のナウシカ』や『天空の城ラピュタ』などと比べると見応えが無いかもしれませんが、私はコレはコレで、新しいジブリの方向性を作っていく作品の一つになるんじゃないのかな?と思っています。
事実、宮崎駿さん自身も「後継者を育てなければいけない」と言ってますから。
作品は全体を通してライトタッチで描かれています。キャッチコピーもあっけらかんとして、あんまり深く考え込まない。かといって、決して自分の事を真面目に考えていない訳ではない、ハルの性格をよく表してるような気がします。
ジブリが創る作品だからといって、無理に深く考え込ますような作品じゃなくても良いと思うし、もっとライトで、もっと勧善懲悪で、もっと起承転結がハッキリしている作品が創られても全然良いと思う。
この映画を見た後に、「あ〜、こういう娘って絶対何処か居そう」って、私は思いました。そういう感覚って、すごく大事にしたいんです。言葉で言い表すのは難しいですが・・。

私は猫を飼っています。家の周りにも猫がやたら多いです。
家に勝手にあがりこんで、うちの猫の餌を食べて帰ってしまう奴もいます。現在、この日記を書いてる横でうちの猫が私のベッドで爆睡していますが、こいつもひょっとしたら一仕事終えてきたのでしょうか?(笑)

『猫になっても、いいんじゃないッ?』

少年時代に、いじめられっ子を助けた親友4人組が、その後、他人の心が読めるなど超能力を身につける。20年後、毎年恒例の山小屋に集まる彼等だったが・・・・


あらすじはおおまかに上記のような感じです。
なんて言うか、原作を読んでない方にとっては思い描いてたのと全然違う作品に感じると思います。少なくとも、自分はかなり期待外れでした。
映画予告の時点ではかなり楽しそうに見えたのですが・・・・。
以下はネタバレになりますので、本編見てない方は見ない方が良いと思います。

サイコホラー系の映画化と思いきや、何とビックリ小宇宙(意味不明)。
最初はシックスセンス系のいい雰囲気を醸し出してると思いきや、山小屋に入って、謎の生物が出たあたりから様子がおかしくなります。
『ん?ひょとしてこれは、ゾンビとかのホラーなのかな?』と思ってましたが、それも甘かったようです。
話の中盤あたりでトイレのドアを開いて、その謎の生物と遭遇するのですが・・・・まんまグレイです。
ご存知ですか?グレイ。
ぴちょん君を逆さまにしたような頭で、漫画ばりの大きなつぶらな瞳を装着してる、エリア51に登場するグレイです。
もっと分りやすく言うと、『UFO研究家』韮澤潤一郎さんが信じてやまないグレイです。しつこいですね。すいません。
恐らく、この謎の生物との遭遇時点で、8割方の視聴者が吹くと思います。言葉でなかなか言い表せませんが、何て言いますか『今更感』と『脱力感』が強いんですよ。折角、なかなか引きが良い展開だったのに・・・・・。
最後まで見ても、もはや何も心には残りませんでした。安っぽい、ヒューマンドラマを見せられた様な気分です。主人公も主人公で、傍から見ると我侭を貫いてるだけにしか見えず、これなら悪役(敢えて)側のモーガン・フリーマンの信念の方が、よっぽど共感できます。
ただ、気に入った部分が一点ほど見受けられます。
それは、『記憶』の表現の仕方。かなり斬新です。
『記憶』を目で見える形にして表している、それは幼き頃の山小屋。
主人公らは『記憶』という膨大な書籍を、山小屋から取り出す・・・。
ここら辺の設定は、非常に面白かったです。名のに、何であんな風になっちゃったんだろうなぁ・・。
すばらしいオチ(といっても、30分位でオチるんですが)を拝みたい方、一本で二度おいしい思いをしたい方に。オススメの一本です。

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